マスタービルダーの人件費???
皆さんこんにちは。
最近めっきり寒くなりましたね。12月になったらどうなることやら(笑)。
昨日書いた記事の追加なんですが…
今日テレビを見ていて、ロザンの菅ちゃんが「人件費、人件費!!!」って叫ぶので、
フェンダーカスタムショップのマスタービルダーの一本のギターに掛かる人件費って幾らだろう…って思って。
まあ、マスタービルダーなんで相当もらってますよね。
一か月諭吉70人分はもらってますね確実に。
一回に3本ぐらいマスタービルドNOSを作るとして単純に70を3で割ると約33.3
33では人件費掛かり過ぎなのでもっと作らせる…
まあ10本として、7?
そっから部下やスタッフにアッセンブルまでの工程をやらせるとして、4人ぐらいにやらせて、一人25諭吉ぐらいとして100÷10=10。
17諭吉で本当に人件費は合うのか?
まあ、無理ですね。予算オーバーです。実際はもっと作らせてると思います。20本ぐらい?
でもそれぐらいで作らないと純利益として定価の40%ぐらいしかフェンダーは取れませんから、定価から割っていったほうがわかりやすいですね。
中間業者がどれだけ介入するかで変わるのですが、大体3社か4社は介入しているはずです。
大体マスタービルドNOSが80諭吉として8で割ると10です。大体それぐらいが掛かっている一本に掛かる予算ですね。
大体原価の8倍が定価になるというのが商材原価を付けるときの基本です。
カスタムショップで使われる木材というのはネックだけでもまあまあの値段なので、ボディ、ネック、パーツ、塗料合わせて6諭吉以内の原価でないと無理でしょうね。
で、人件費が4諭吉。170÷4=82.5
マスタービルドだけ作っているとすると1か月に82.5本作ることになります(笑)。
そんなに作ってたら、マスタービルダーのおじさんたちは過労でご臨終されてしまいます。
ですし、そんなにマスタービルドは売れません。
そう考えるといかに通常ライン以下の物を販売するのが重要かわかります。
通常ライン以下のギターを出来るだけ多く販売して、マスタービルドの原価率を上げても総合的に損益が出ないように調整しているわけですね。
そうすれば、より良い物をマスタービルドで作れますし、フェンダーの作ろうとしている本物により近づける事が出来ます。
ということは、フェンダーという作り手はマスタービルドで自社の思想や理念に沿った作りたいものを作っている、という事になります。
消費者の我々は安物ギターを買って養分になるより、苦労してでも良いギターを買った方が良いって事ですね。
まあ、音の良し悪しなんてどうでもいいって方には関係ない話ですが(笑)。
それより、言っておきますが私はフェンダーカスタムショップ製ギターマスタービルドNOS持っているとは一言も言っていませんよ。
Xoticギターは持っていますがね(笑)。
