バークリー音楽院に行って良かった事
皆さんこんにちは。
私の事をご存じの方は、私がバークリー音楽院卒という事は知っていると思います。
もう二十数年も前の話ですが、入学奨学金試験に合格しバークリーに入学しました。
とかく英語が苦手で最初は苦労しましたが三か月ほどで大体聞き取れるようになり、一年ほどで簡単な日常会話は出来るようになりました。そこから本当の英語を知るまで3年かかりましたが…
バークリーでは本当にポピュラー音楽のすべてを学べます。音楽理論、イヤートレーニング(聴音)、アンサンブル、楽器個人レッスン、ジャンルごとのラボ、などなど多岐に渡ります。
学科に分けたら無数に授業があり、本当にすべてを網羅しているんじゃないかと思うほど構築された授業、レッスンが毎日行われています。
そんななか、私はギター専攻でパフォーマンス科という学科に籍を置いて学びました。最初の2年は本当にしんどくて、一般教養の授業と英語の授業にてんやわんやという感じで日々が過ぎて行った感じですね。3年目から学科の授業が本格的に始まり、本当のバークリーの授業がここから受けれます。私が特にバークリーに行って良かったと思った授業は3年目の授業で「Harmonic Consideration in Improvisation」という授業でした。この授業は、アドリブ演奏をどのように分析するかという授業で、アドリブでどのような奏法が使われているのを知り、演奏中のどこで、どのコードでその奏法が使われているかという事を分析する授業でした。この授業だけでバークリーに行った意味があったと私は思います。
よく1年だけバークリーに行ってバークリーに留学してましたという人がいますが本当に学べたのでしょうか?アメリカがどのような所かを知るにはそれで十分ですが(笑)
という訳で私のバークリーの思い出を短くではありますが少し書いてみました。バークリー音楽院留学を目指す人に少しでも役に立てばと思います。